よるこ

キケンな女刑事 バック・トゥ・80sのよるこのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2008年、娘モリーを学校へ送る途中かつての麻薬王に人質として捕まり、船に連れて行かれて銃弾を受けたアレックス。
目が覚めるとそこは1981年、昏睡から目覚め自殺したサム・タイラー警部が妄想(もしくはタイムスリップ)した世界だった。
報告書で読んでいて調べていたアレックスはすぐさまこれがあの世界だと気付く。

彼の空想の中の同僚だったジーン・ハントを始め、レイやクリスもマンチェスターからロンドンに移動。サムの恋人になったアニーはいない。アレックスは自分の妄想だと思いながらも、サムと同じように戻る手がかりを求め、捜査に乗り出す。娘のモリーの誕生日パーティに行くために。
そして自分を撃った男を逮捕し、爆殺された弁護士の母にも会うが…

現代では無機質で綺麗な街とオフィス、地味…というか普通の格好のアレックスが80年代の巻き髪、セクシーな格好、派手なメイクで変身すると途端に超美人だと気付く。
そしてネタバレで知っていたけど、アレックスもサムが7年間この世界にいた後亡くなったばかりだと知る。
時々現実と繋がるこの過去の世界は結局妄想なのか、現実なのか…最後には
分かるのだろうか。
LIFE ON MARSでは明かされなかったことが分かるのだろうか、とワクワクしながら見た。
サムも結局恋人や両親のことを解き明かしても昏睡から目覚めるきっかけにはならなかったし、この過去の世界を変えても未来にそこまで影響があったのかどうかは正直よく分からなかった。
でも秀逸なドラマでワクワクしたし、デヴィッド・ボウイのChengesが流れる中晴れやかに自殺(過去に戻るため)するシーンはすごく好きだった。

シーズン1を見終わって、やはり両親の衝撃的な死の秘密は分かったものの、爆破は防げず戻れそうもない。
サムがいない喪失感があるかと思ったけど、この80年代のバブリーなイギリスの雰囲気・社会情勢を見るのは楽しいし、いないことが分かってたからかもだけど、普通にこれも面白い。
ずっと見たかったスピンオフドラマだったのでこのサイトでAmazon Primeで見られると知れて嬉しい。

ジーン・ハントと主人公アレックスに若干のロマンス要素があるのは女性主人公だから仕方ないのか…サムとジーンの正反対感とは全く違う関係性がどう展開していくのか。シーズン2以降が日本で公開されるのを気長にまた何年も待つことになるのかな。
よるこ

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