杉山乙次

ゲーム・オブ・スローンズ 第一章:七王国戦記の杉山乙次のレビュー・感想・評価

3.6
ゲームオブスローンズ S1

シーズン1を通して壮大なサーガの第一話的な位置付けで、盟主を失ったスターク家の行く末とウェスタロスの王座を誰が手にするか、それぞれの思惑が動き出す…。

序盤は、登場人物の多さと各家の関係がよくわからないので、取っ付き憎い。前半吹き替えで見たおかげで人間関係を把握できた。スターチャンネルの相関図は座右に置いておかないと、すぐ迷子になってしまう。https://www.star-ch.jp/gameofthrones/chart/chart_s1.php

スターク家の盟主ネッドスタークが立派な騎士であり、慈悲深いが故に、権謀術数に長けた王女サーセイに正攻法で挑み、結果一族を追い詰めてしまう。もうちょっと世慣れしてたら、政治的駆け引きがうまければ、あの結果にならなかったはず、バラバラになったスターク一家のその後は次のシーズンに持ち越されるので、気になる気になる!

また、ウェスタロス本土のゴタゴタと全く関係なく捲土重来を狙うターガリエン家デナーリスも、着々と足場を固めていたのに、こちらも大きな後ろ盾を失い大ダメージ。
スターク、ターガリエン両家がどう王座を手中に収めるか、行く末が気になるところで続く…と興味を引くのが非常にうまいですね。

また、サブキャラ達も王座を巡る戦いのなかで、どう生き残り散っていくのか、気になるところですね。特にティリオンの傭兵ブロン、デナーリスに仕えるジョラーモーモント、ナイツウォッチのサム、ヨーレン達に生き残って欲しいですが、さてどうなることか。

豊富なキャラクターが支える重厚な展開が今後も気になるところ。最終章の8章までまだまだ長い道のりですが気長に追いかけていきます。

星3.6

ストーリー 3.5
音楽    4
演技 3.5
新規性 3.5
反復性 3.5
杉山乙次

杉山乙次