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ゲーム・オブ・スローンズ 最終章のTenKasSのレビュー・感想・評価

4.0
終わらせ方は完璧じゃん。
人類のヒストリーオブバイオレンス。
演出の不足や欠如、物語のペース配分に難色を示すのは許せるが、キャラクターのあれこれは騒ぐに値しないと思った。事前に意外性があると言われすぎたのもあるが、破綻はないように思えた。

むしろこの作品が恐ろしい人数を扱う群像劇をやってのけ、凄まじい量のコンテクストを交えていたことが驚異的すぎた。
これ以降あらゆるメインストリームの映画やドラマシリーズといった映像作品がこの作品を踏まえた語られ方をするのは想像に難くない。
エポックメイキング。



物語=歴史認識。保守で歴史健忘な権力者には出来ない統治を物語=歴史を正確に語るスリーアイドレイヴンのブランドン・スタークはやってのけるので、彼が真の王に相応しいのです。不具の者という欠点があるというのは、シオンにも通じますが人の痛みを想像する上で非常に有利です。
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