ヤコブ

ゲーム・オブ・スローンズ 最終章のヤコブのレビュー・感想・評価

4.5
最高のラストと言っていい。

死者との戦い「もうこれで終わりだ」のムード。次々と仲間が討たれて、敵の数は永遠と増えていく。どう考えても全員死亡。という空気作りが◎音楽が最高。もう音楽メインの回と言って良い。絶望→死亡→鎮魂と画を先回って音楽がリードしてくれる。そしてラストの大逆転。気持ちがいい。

群像劇として見た時に、思い入れのあるキャラクターは色々あるだろうが、スターク目線で言えば、最高のラストだった。生き残った兄弟が勢揃いして、それぞれの未来が示される。スタークはこの物語の本筋。そこがブレてないのは良かった。

デナーリスパートは駆け足だったが、大筋は納得。ドラゴンの圧巻の戦闘力を楽しめた(それまでちょっとでかいだけの爬虫類だとみくびってた)立身出世する主人公が悲劇の最後。歴史物はそういうの多い。強者どもが夢の跡。日本人ならわりと共感できるだろう。

サーセイのラストも良かった。どこまでも人間らしく愚かな彼女。子供のように泣きじゃりながらジェイミーにしがみつく。「愛する人は選べない」シリーズ屈指の愛。ラニスター三兄弟の結末もらしさMAXで最高だった。
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