自閉症スペクトラム障害を抱える青年の成長を描くNetflixオリジナル・ドラマのシーズン3。
主人公のサムは大学に入学するも、ハイスクール時代とは違うディスカッション主体の授業に戸惑う。また、これまでのシーズンで彼を支えてきた兄弟や友人が、今度は逆に悩みを抱える様子が描かれているのも特徴だ。
そんな周囲の人達に対して、サムはサムなりのスタンスで支えようとする。決して押しつけがましくなく、サム自身が犠牲になるような支え方ではない。コミュニケーションや妥協の中で生きるのが当たり前であった周囲の人にとっては、サムのマイペースで正直な目線が、他に代え難い癒しになるのである。支える側と支えられる側は常に固定されているわけでは無いという事を教えてくれるシーズンだと思う。
次のシーズン4が最終という事もあるのか、今シーズンは多くの伏線が結末を見ないまま幕を閉じてしまう。早く続きを見たくて仕方が無い。
