シーズン1から13話みっちり使った内容になっているので気を抜く暇がない。正直1, 2話目は戸惑ったが、その後は途中で観るのをやめられなくなるほど視聴者をのめり込ませる。事件の結末を知りたいからというだけではない。このドラマに出てくる人々がどういう決断を下していくのかを見届けたくなるからだ。
汚職にまみれた警察の中で主人公たちが何が正しいことなのかを悩みながら行動していく姿。そして、麻薬依存症の人々たちや組織の末端の売人たちの、間違っていると分かっていながらもそこから抜け出せない苦しさ。対照的ながらどこか似たようなものも感じる。絶対的な正しさがない中で、登場人物たちが自分がどう生きていきたいのかを思い悩む姿にこそ、このドラマが"リアル"と言われる所以なのではないだろうか。
そしてそういう心理描写も描きつつも、ストリーも休まることなく展開するので、全く飽きが来ないドラマになっている。少しスロースタートではあるが、終わり方を含め後半の展開は文句のつけようがないほど素晴らしかった。シーズン2以降の評価が高い作品なので、これ以上面白くなるのかと思うと楽しみというより、もはや観るのが怖いくらいだ。少し地味目な作品ではあるが、じっくりとドラマを堪能したい人にはオススメ。ただし夜に観始めると続きが気になって眠れなくなるので注意が必要である
