MASH

サンズ・オブ・アナーキーのMASHのレビュー・感想・評価

サンズ・オブ・アナーキー(2008年製作のドラマ)
3.5
なんとはなしに見始めたら、いつの間にかシーズン1見終わってた。それくらいツルッといけてしまう見やすさと面白さを兼ね備えている作品。魅力的なキャラ、引き込まれる展開、中々のバイオレンス描写、コメディとシリアスの塩梅。全てがパーフェクトではないにしろ、それぞれのバランスが非常に上手い。

ただ、癖がない分ややパンチ力が足りない気も。特に前半は重大な事件かと思いきや1話で解決してしまうので少し物足りなさも。また、主人公はカッコいいのだが、こちらもなんかパンチに欠ける。少なくとも主人公の母親などの強烈なキャラに比べると見劣りしてしまう。

だが、そういう要素もありつつ、ラスト数話の持っていき方は非常に上手い。小さな事件ではあるものの、その悲劇がメンバーや家族に与えた衝撃をじっくり描いている。平気で人を殺すという判断ができる人がこの事件にショックを受けるというのが、クラブのあり方や彼らのパーソナリティを象徴していて、よりドラマに奥行きが出ている。

悲しくも不穏なラストからどうなっていくのか。彼らの行く末が気になって仕方がなくなるくらいにはハマってしまった。
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