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ヒューマンズ シーズン3のシエンのネタバレレビュー・内容・結末

ヒューマンズ シーズン3(2018年製作のドラマ)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

シーズン3でフィナーレなのがもったいないぐらい、このシーズン3の後半がすごく良かった。
あらかじめシーズン3終了が決まってたのかな?ストーリーに、けっこう強引なとこがあって、そこは残念。
でもSF好きな人なら、もう「これだよ!これ!」ってなる良さがあって、むっちゃ面白かったです。
たぶんリアル社会の事も取り入れられていて、一定のリアリティがあり納得感が高かったです。
虐げられている存在、その集団内でのやり方の事、科学と人類の関係性、
そしてなによりもやはりラストで登場した融合体!
攻殻機動隊、ゴーストインザシェル好きな人は大好物なテーマですよね。
Vは人形使いってのは確定で、さらに「ヒューマンズ」では、たぶんナノ単位とか細胞様なものレベルでの融合が描かれ、新人類の誕生の予感でラストといったところでしょうか。
ミアは人類の罪を引き受けた存在なのかな。
シーズン3でネタを全て出し切った感あるけれど、この先もやってほしかったな〜って思います。
これだけ面白いのにシーズン3までなのが残念。視聴者数少なかったのか、それとももうシーズン3までにすると制作者が決めていたのか。

「ヒューマンズ」には、いくつか興味深いシーンがあります。
印象に残ったのは、ラストあたりで男が「子どもを育てる自信がなく養子に出そうと思っていたけど、ある日ある親子を見て、これは啓示だと思い子供と過ごすことに決めた。その啓示に救われた」と言ったところ、ニスカが「それは偶然その親子を見かけただけで、その事を前向きに捉えただけで、啓示とかではない」つまり自分を自分で暗示にかけただけ。
ニスカという機械がベースの存在にそう語らせ、神とかそういうのはいないみたいな趣旨の話しをするわけです。
でも男はその"啓示"があったから、自分の人生を豊かに生きがいのあるものにできて感謝していて、それがあったからこそニスカを助けたという事実がある。
神とか運命とかそういうのは全て偶然の産物かもしれない。でも、神や運命などないことを証明できるのかというと、それはできない。
そんなことを思わせてくれる良さが、このシーンにはありました。
そして、そんなやりとりがニスカを得体の知れない小屋へと向かう原動力になっているわけです。
それにしてもオディ(中身V)になって登場した時は、「これだよ!これ!凄いな!」ってなってちょっと興奮状態になりました(笑)

そんなこんなで、ドラマ「ヒューマンズ」もっと続いて欲しかったですね。

「エクスパンス」みたいに、どこかのプラットフォームで再開しないかな?
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