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東京ラブストーリーのyueのネタバレレビュー・内容・結末

東京ラブストーリー(1991年製作のドラマ)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

2倍速で見てたっけ?くらいの猛スピードでくっついたり別れたり喧嘩したりを繰り返してくれるのでもはや清々しい!上司が恋愛にめっちゃ口出ししてきたり(しかも元カレ?というか不倫相手がそれ隠して助言してくるの冷静に嫌すぎる笑)、職場に個人の誘い電話かけまくったり仕事中に友達と会いまくったり、おでんのタッパー持って家突撃したり、いまとは時代違いすぎて思わずつっこみたくなる部分も多かったけれど、そんなジェネレーションギャップもおもしろかったな。でもリカもカンチも服がめっちゃかわいくてふつうに参考にしたくなっちゃう〜。あと部屋がみんな、田舎から出てきた設定どない?ってくらいおしゃれなのもいい。カンチの部屋の半球のオブジェみたいな照明見るたびに笑いそうになっちゃうけど、そんなところもたのしい。
リカみたいな子って、こういうふうにドラマみたいに「実は笑顔の裏に切なさ隠してるんだよ!」って描いてくれるから報われてほしいと思ってしまうけれど、実際にはたぶんほとんどの人には気づかれずに、ただの明るい子に見える気がしたし、実際たぶんカンチはそれにあまり気付けてないというか、いいやつなんだけど絶妙にピントが合ってなくてすごいもどかしい。でもきっとリカ視点で見てるから、カンチの優しさって結局リカのため、っていいながら自分の思いを押し通してる、そういうずるさがある気がしてしまうけれど、カンチにはカンチなりの思いがあって、カンチはカンチで自分に自信なかったりするんだろうな、とも思う。いろんな人間関係があって考察するのおもしろい。原作のさとみ視点も読んでみたいな〜。名言に溢れたセリフも、唐突なズームインやカメラワークも、毎回きちんと見せ場に流れる小田和正も、ぜんぶがトレンディでまぶしくて、でも彼らの心の揺れ動きとかはわたしたちとあまり変わっていない気がして、いろいろひっくるめておもしろいドラマだった。
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