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横山秀夫サスペンス
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『横山秀夫サスペンス』のエピソード情報

18番ホール

誤報

自伝

他人の家

『横山秀夫サスペンス』に投稿された感想・評価

3.4
0
2010年にwowwowで放送。横山秀夫の短編小説「18番ホール」「静かな家」「自伝」「他人の家」を映像化。原作は超えないけど、それなりに面白い。
4.2
0
どれもレベル高かったが特に岸谷の回が切なくてよかった
3.0
0
横山秀夫サスペンス VOL.1 のレビュー

【18番ホール】出演/仲村トオル、遠藤憲一、田村浩正、西田尚美
■祖父が以前村長だった地元の村長選挙への要請を頑なに断り続けていた主人公が、一転出馬を決意した。その裏には過去にひき逃げ事件で死亡した遺体を埋めた場所が、村興しの開発事業でゴルフコースの18番ホールの建設予定地になっており、村長になって18番ホールの建設場所を変更し、過去の罪を永遠に葬り去らないといけない差し迫った理由があった。■

村会議員や現市長、同級生の殆どが味方になってくれるため、当選確実との友人の言葉だったが、投票日が近付くに連れ形勢が怪しくなってくる。
もしかして、味方である友人の中に裏切り物がいるのでは?
まさか、過去のひき逃げ事件の被害者と何等かの関係を持つ人間が彼を落選させようと画策してるのでは?
その人物が友人たちの中にいるのでは?と、疑心暗鬼から味方であるはずの友人をも信用できず、周囲の人間が全て怪しく見え、勝手に自己崩壊していく心理サスペンス要素の面白さと、友人の中の一体誰が敵陣営と内通しているのか?と、台詞と画ヅラから犯人探しへと巧みにミスリードさせてくれる推理要素がMIXされた面白い内容です。

【誤報】出演/岸谷五朗、渡辺いっけい、尾野真千子、益岡徹
■地方新聞社で整理部に所属する主人公が、写真家の展示会日時を誤って紙面に載せてしまう。今度ミスをすればクビになるかもしれない主人公は、そのミスを隠蔽するため直接写真家に謝罪しようと彼の住居を訪れるが不在の為、名刺だけをポストに置いて帰る。しかし、結局その写真家からクレームが入り、社内にも隠蔽工作がバレてしまい訂正記事が載る事に。その後写真家が他殺体で発見される。■

『クライマーズハイ』ばりの社内のスクープ合戦及び、新聞社の舞台裏が覗けるのがなんとなく愉しいです。
ちなみに、推理ドラマとしては早々に犯人とトリックが分かってしまい、ミステリーとしての面白さは半減も、元は花形部署である記者であった主人公が後輩との競争に負け、いまや本意ではない整理部の仕事をしており、次にミスをしでかすと失職してしまうと云う、過酷なリーマンの出世競争による悲哀が分かりやすく描かれています。
しかし、母は強しとはよく云ったもので、主人公に置き換えてもし自分が妻にあんなモノ言いをされたら即刻離縁するけどね(←ホンマかよw)


2作品それぞれ面白いんですが、オチの意外な落とし所の面白さと、疑心暗鬼から人間不信に陥り、精神的に瓦解していく様を丁寧に描いた『18番ホール』が私好みでした。
ちなみに、オチで主人公の”選択”が描かれていなかった『18番ホール』の顛末が『誤報』で描かれる、と云った次作へのリンクお遊びも愉しいです。
と云う事は次作では『誤報』の顛末が描かれるんでしょうかね。
ってか、『誤報』の内容を次作を観賞するまで覚えていられるか、自己脳との戦いに勝てば愉しめるんですがね (笑)

横山秀夫サスペンス VOL.2 のレビュー

【自伝】玉山鉄二、紺野まひる、原日出子、長塚京三
≪幼い頃に母親が失踪し父親も病気で亡くし叔母に育てられた主人公。母親に捨てられたトラウマから何事にも志を持てず冴えない人生を送っていた。ある日、大手家電量販店チェーンの会長の自伝を執筆する為の面接を受けるとその場で合格となるも、最初の面談時に突然「27年前に人を殺した」と衝撃の告白をされる。主人公がその言葉の真意を調査すると・・・。≫

主人公が現状の冴えない生き様、生活環境等、全ての原因が母親に捨てられた過去にあると云う、何とも幼稚で短絡的な性格に同調できませんが、余りにも露骨過ぎる登場人物の言動等から主人公が己の誤った解釈へ真っ直ぐに到達してしまうのはほんのちょっとだけ同情しちゃいます。
一応”サスペンス”と謳ってますから、この手のジャンルが好きな方なら露骨過ぎる画で、主人公同様の真相へとは安易に誘導されませんので、謎のタネ明かしをされても驚きは少ないでしょうね。
この辺りは毛利小五郎ばりの推理力を誇る私ですら裏の裏を読み取りましたから、ミステリーの部分では物足りません。
なぜに会長は自分の息子ですら不採用にしたり頑なに”縁故採用”をしないのか、履歴書より面接での人物評価だけで採用を決めるのか、このエピソードが最後に主人公の憑きもの落としとしての役割を担っており、実に小気味良いオチへ繋がります。
サスペンス性だけじゃなく、長過ぎた主人公のモラトリアムからの脱却ドラマとして観れば、やっぱり特効薬はショック療法なんだと再認識も出来ます。
個人的には大ファンの紺野まひるを鑑賞出来ただけでも☆が自然と増えてしまうのが嬉しい誤算なのですけどね (*^m^*)


【他人の家】渡部篤郎、戸田菜穂、小野武彦、伊東四朗
≪過去に友人にそそのかされて強盗事件を起こし前科がある主人公。出所後夫婦で毎朝ゴミ拾いをする等、真面目に慎ましく暮らしていたが、大家に前科がある事がバレ部屋を退去する事に。ある日、毎朝ゴミ拾い時に顔を合わせる老人から夫婦で自分との養子縁組をすれば姓が変わる為、過去の罪がバレずに生きていけるが、条件として老人が現在住む家を相続し1日でも長く暮らして欲しいと云う提案を受けるが・・・。≫

過去に起こした罪を背負う夫婦の切ない日常ドラマとしても、お互いへの深い愛情から誤解を抱えたまま暮らす夫婦が誤解を解き、初めて真の夫婦になるまでの夫婦再生ドラマとして観ても愉しめます。
サスペンスとしては『自伝』よりもっと読みやすい登場人物の明らさまな言動から即真相へ到達できる構造となっており、このお話もミステリーの面では物足りませんが、ドラマとしての内容が充実している為相殺すれば十分見応えあります。
本作も『自伝』同様、男が情けないタイプなので、妻役の戸田菜穂に感情移入してしまう仕掛けもズルいですね。
まぁ、紺野まひる同様戸田菜穂も大ファンの私ですから話半分でお願いします(*^m^*)
観終わればご自身のパートナーに優しい態度で接する勇気を貰えるかもしれませんが、その後は自己責任でお願いします。


全2巻観終わりましたが、原作が短編の為2時間の長尺サスペンスドラマにすれば、間違いなく間延びした退屈なドラマになっていたと思いますが、1時間に巧く凝縮されていて見応えありました。
男4人がぶち当たる人間模様にサスペンスを絡めた本作から、次のシリーズでは、どんな種類の人間模様を見せてくれるのか今から観るのが楽しみです。