ヒーロー映画が描くべきテーマである、力を得ることとはどういう事かという話を極上のエンターテイメントで見せてくれた。これまではホームランダーのクソぶりに集約させていたけど、あらゆる登場人物に何かしらの力をどう使うのかという葛藤があり、勢いのある物語の中でキャラクターの力関係も大きく変わるから本当に面白い。
最終決戦はややごちゃごちゃしているけど、それぞれの戦う目的をじっくり描いてきたからこそ複雑さが味になる歴史的バトルシーンだった。
決着の付け方もエンディングも素晴らしく、正直これで終わりでもいいのではと思うけど、この作品は「この先こそ描きたいのでは」という気合いを常に感じるので次も楽しみにしたい。