女優の鳳千代子は過去に四度の結婚をし、現在は財閥の飛鳥と恋愛中だが、飛鳥のもとに鳳から手を引かねば命がないとの脅迫状が届く。事件の解決を依頼された金田一耕助は鳳の過去を洗い始めるが、そうしているうちに、鳳の元夫たちが次々と怪死を遂げるのだった…というお話。
古谷一行が金田一耕助に扮するテレビシリーズ。原作の設定通りに終戦直後を舞台に作られており、金田一ものと言えばこのドラマという感じだ。しかし、予算が厳しかったのか、ロケ撮影の場面は70年代の街並みが散見される。真鍋理一郎のおどろおどろしい音楽に乗って展開するこのシリーズは、中学生だった私の土曜の夜のお楽しみだった。古谷一行さん、安らかに眠ってほしい。
