猫脳髄

ウディ・アレンの6つの危ない物語 シーズン1の猫脳髄のレビュー・感想・評価

3.8
Amazonオリジナルシリーズ。25分弱の6話構成なので、シリーズでほぼ映画1本分相当である。

1960年代後半、ベトナム反戦運動と反差別闘争がピークを迎えるなか、神経質な作家ウディと結婚カウンセラーのエレイン・メイ夫婦のもとに、過激派として当局に追われるマイリー・サイラスが転がり込んでくる。サイラスはメイや居候の銀行家の息子、メイの読書会メンバーらを過激思想に感化していき、ウディの心労はいや増していく。

ウディが思想モノを取り扱うのはごく珍しいが、資本主義大国のアメリカが揺らいだ時代の空気を、中流階級の老夫婦の目線から面白おかしく描写した気軽なシットコムに仕上がっている。ダイアン・キートンとウディの名作を彷彿とさせるシーンも盛り込まれ、ファンには嬉しい作り。
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