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白い巨塔のmomonomamaのレビュー・感想・評価

白い巨塔(2019年製作のドラマ)
2.5
2019年 テレビ朝日
岡田准一、松山ケンイチ、沢尻エリカ

山崎豊子原作の大作。原作も読んでる、田宮二郎版も唐沢版も観てるオールドファンにとっては何だかなぁの一言。
キャストも弱いけど脚本もいけてないね。

白い巨塔ではなく、別の医療ドラマだと思って観たらみれるかな?
「白い巨塔」と言うのはあのそびえ立つ大学病院の建物になぞらえて医局制度、直接的に言うと教授が人事権を含めた全権を握っているその制度の問題点をぶった切るお話であって。
今回のこのドラマではそういう部分はな~~んとなくぼやかした感じ。
現代風にアレンジするとこうなったのか?
って感じですかね。

現代風にアレンジして、女性の教授までいるのに岡田君は昭和なままでちっちゃいおっちゃんがオーバーアクションしてるだけ、、
精悍な顔立ちに肉体的な体型でオーバーアクション。
途中から真田広之に見えてきて
「岡田君、英語勉強してハリウッドに行きなよ」って思ってしまった。
ま、演技はうまいので唐沢さんに負けてる感はなかったかな?(小ちゃいだけ)

松山ケンイチは江口洋介に負けてる。寺尾聰は石坂浩二に大負け。
そう、石坂浩二ってやっぱり凄い俳優なんだって思っちゃった。

全般的に善悪がはっきりくっきり分かれすぎてて視聴者をバカにしてる感が漂っていた。
医局の医者たち(佃や安西)がすごく堂々と財前に味方してたけど、本当は一抹の疑念とかあったと思う。
大体、みんな医者になるときって医者の道を志すときって「病気の人を救おう」って気持ちで志したはずで、大学に残るのは研究をしたいからとかそういう志があったはずで、それが医局内の派閥争いに巻き込まれておかしくなっていく。
なのに、今回の彼らにはそういう迷いが見られなかった。

愛人ケイ子も元は医学の道を志し、医学界の腐敗がいやでやめたのになんか沢尻エリカって単なる沢尻エリカだし(笑
ギバちゃんと岸本加世子もダメダメだなぁ、、彼らに不満があるわけじゃないけど、関西弁がひどすぎる。他に適任がいる気がするけどなぁ。

いっそのこと、現代版は浪速大学じゃなく、他の大学にすればどうでしょう?
もともと山崎豊子が大阪人なので舞台が大阪になってた&原作の当時は大阪が経済を引っ張っていたので大阪の病院の特別患者には美味しい患者が多かったって背景があったんだから、岡田君がヒラパー兄さんのくせに関西弁で演技しないんだったら舞台を大阪にする必要もないし。

愚痴りだすと止まらないので、終わっときます。
また、原作読み始めました(笑

(2019年視聴)
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