Fitzcarraldo

男湯のFitzcarraldoのレビュー・感想・評価

男湯(2003年製作のドラマ)
1.2
坂元裕二が大野大福という名義で脚本を担当した2003年5月3日フジテレビの深夜枠ドラマ。

演出に永山耕三。


冒頭から、あからさまな説明台詞のオンパレードに、ホントにこれが坂元裕二か?と首を傾げたくなる。

当時、三十代半ばという坂元裕二の若さゆえのお粗末さなのか…まだまだこれが当時の実力であったのか…いまと比べると、クソ下手な脚本と云ってよい。

シナリオセンターの授業で、こんなの書いてくる人がいたら、ボロクソ言ってしまう。


若さと云ったらなんといっても演者たち。
フレッシュさは凄いあるのだが、その辺の兄ちゃん感というのか素人くささも同じくらい強い。

やはり売れていく過程で華やなオーラを纏うようになっていくんだなぁ…このときはまだまだ一般人の趣きさえある。


小栗旬が演じるホストがゲテモノ料理のように気色悪い。必要以上に何度も何度も髪をかきあげ、眉毛を何度も上げて下ろして…ホストってこういう感じでしょ?!という安易なイメージで演じていて赤っ恥もん。面白ければまだ見れるがスベリ倒してるからシラフでは見てられない。

小栗旬本人としては完全にお蔵入りさせたいだろう作品だろうと察する。…でもこのくそだせぇ芝居しかできない男がハリウッド大作の“Godzilla vs. Kong”(2021)に出れてしまうのだから…行く末は誰にもわからないものだねぇ。

このホスト役からは考えられないほどのジャンプアップをしている。


佐藤隆太は『池袋ウエストゲートパーク』(2000)のマサと同じキャラ…というか似たような役ばかり演じていて既視感しかない。

瑛太も基本変わらないねぇ芝居が…


やばい…全く面白くないこのドラマ。
ここから『カルテット』(2017)を書けるような人になるとは…頑張ってれば行く末は誰にもわからないものだ…


綾瀬はるかの芋っぷりもスゴい…全く垢抜けてない。これでよく売れたわ…おっぱいだけは健在。

カウントダウンガールを演じた森脇英理子の方が何倍も綺麗なのに…綾瀬はるかと逆転してしまうのは…やはり事務所の力なのかと思ってしまう。
Fitzcarraldo

Fitzcarraldo