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マンダロリアンのふじもんのレビュー・感想・評価

マンダロリアン(2019年製作のドラマ)
4.5
帝国軍が反乱軍に破れて5年後、賞金稼ぎの一人マンダロリアンはとある賞金首が赤ちゃんヨーダだったので可哀想になって助けたら自分がギルドと帝国軍の両方に追われるお尋ね者になってしまった。マンドーと赤ちゃんは惑星を飛び回って逃げていたが、元賞金稼ぎドロイドから改造されたナーシングドロイドIG-11やムキムキ女性たちとともに帝国軍と戦っていく。

マンドーは最初赤ちゃんのことを人に預けようとしていたが、徐々に分かちがたい関係になっていき、最後にはマンドーパパになっていた。そのせいか無抵抗の人間は敵でも殺さなかったり、これまで憎悪していたドロイドにも感謝の念を抱いたり、人間的な成長が描かれていた。我らの道

なんといっても赤ちゃん(Tthe Child)がかわいくてしゃーない。操縦席のレバーについてる球で遊ぼうとしたり、マンドーの膝の上で抱っこされたり、子連れ狼的な親子+マスコット的な可愛さが良い。

マンダロリアンのメイキングも面白い。ジョン・ファブローがチームを纏めつつこれまでの経験を生かして、最新技術であるVRトラッキングによるカメラワークの検討、ゲームエンジンによるプレフィズの作成、360度モニターガレージを使った屋内疑似ロケなど、作成の裏話が興味深い。

エピソード7以降の続三部作に人気キャラは持っていかれているから本作を「残ったおもちゃで遊ぶ弟」と例えてたけど、ファンサービスとてミーム的な隠れ人気キャラを使いつつ、各世代で初めて触れたスター・ウォーズの違いからどの層もおいていかないような配慮がなされているのがわかった。

音楽関係も特に良くて、レガシーとしての旧3部作の素晴らしさを見つめつつ、マンダロリアンの音楽がいい方向に発展している。顔の見えない主人公やアニマトロニクスやアンドロイドが豊富に出演する本作だから(表情による感情表現が難しいから)こそ、音楽の良さが作品の良さにつながっていたように感じる。
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