リプリー

ザンビのリプリーのレビュー・感想・評価

ザンビ(2019年製作のドラマ)
3.0
乃木坂46でゾンビ物。舞台は非常にフィクショナルな女子校。
大好物な設定のはず!なんですよ。

しかし、全くダメでした。疑心暗鬼になる登場人物とか絶望的な状況だからこそ見せる人の悪意とか“どこかで見たような展開や設定の切り貼り”は、秋元さん原作のドラマにはありがちで、別にそれでも良いんです、面白ければ。

最初のザンビの封印を解くまでの「なんじゃそりゃ?」感とか色々あるけど、大元のダメな原因、ご都合主義の連続に感じて、どうでも良くなってしまう理由はハッキリしていて。

1つは、ザンビの設定。
ザンビの歴史を紐解く動画とかは良かったと思う。
でも、発症するまでの時間とかどこまで理性を持ってるのかが状況によってコロコロ変わるので、作り手の“この展開がやりたかった”という都合が透けて見える。

2つ目は、学校と言う舞台と登場人物の位置関係。
サバイバルものなので、色々な場所へ逃げ惑うのだが、ある時は何も居なかったり、ある時は囲まれたりと本当にご都合主義。
例えば、映画「がっこうぐらし!」ではココからココまでは安全、という線引後きがしっかりされていたからこそ、そこを出るときにハラハラした訳です。
あとこれは、乃木坂46オールキャストという時点で難しい部分はあるかもしれないが、主要人物以外のグループ分け、関係性が事前に描かれていないため、唐突に出てきて、唐突に退場する展開も凄い違和感を覚える。

とまぁ、ココまではこき下ろしといて3は高い!と思うかもしれないが、それは僕が乃木坂46のファンだからです(笑)!

あと、どんどん話が逸れ、メンバーのイチャイチャが楽しめるオーディオコメンタリーは最高ですので、ファンの方はぜひ!