ハムスター

アメリカン・ゴッズ シーズン1のハムスターのレビュー・感想・評価

5.0
神話・ファンタジーとゴア描写が好きなのでOPから主人公の名前から何から何まで全部刺さった。すごい万人に勧められない。ちょっとデヴィッドリンチ感を感じる。


以下神話元ネタ考察




1話
妖精男:レプラコーン。アイルランドの妖精。靴を作る。悪戯好きで金貨をたくさん持ってる。本来めっちゃ小さいはずだが作中ではクソデカ。

2話
アナンシ様:西アフリカの伝承に出てくる。蜘蛛や人間の姿で現れる。雨を降らせて火災を止める。(船を燃やさせた後消火したのか?)

水曜おじちゃん:ヴォータン(独)=オーディン(英)。北欧神話の主神で戦争、死、詩の神。知識欲がすごい。知識を得るため自分を捧げようと木で首を吊って槍で刺したが縄が切れて生還。(シャドウがリンチ後生還したエピソードと酷似しているのは何かあるのか)魔術を習得する代わりに片目を失っている。(作中でも片目が義眼っぽい)wednesday=オーディンの日

占いおばあちゃん:ゾリャー・ベチェールニャヤ。スラブ神話の夕暮れのオーロラの女神。宮殿の門を開ける役割。(作中ではドアを開けるシーンを強調)

おばあちゃんの妹(次女):ゾリャー・ウートレニャヤ。夜明けのオーロラの女神。

ハンマーおじさん:チェルノボグ。スラブ神話出身なのでおばあちゃんたちとは親戚。死神、黒い神。対をなす弟のベロボーグは白や善の神。なおこの黒対白のテーマは2話全体に見られる。(チェッカーや冒頭の黒人の話)

3話
アヌビス:エジプト神話の冥界の神。魂の罪の重さを天秤で量る。(心臓と羽が同じ重さだと楽園に行ける)作中ではこの裁判の後ドゥアト(冥界)に行ってたけど調べたらドゥアトを通った後裁判するって書いてあるのでよく分からん

屋上のお姉さん:ゾリャー・パルノーチャニャヤ。おばあちゃんの下の妹。真夜中のオーロラの女神。この姉妹の父は太陽神ダジボーグ。その妻が月の女神ミエシャツ。(とする説もある)(「月をあげるわ」「あなたは昔太陽を持っていた」「父じゃなくて娘よ」はこの辺と関係??)

タクシー運転手:ジン。アラブの精霊、魔人。善性だったり悪性だったり色々人間みたいに個人差がある。

5話
カラス:オーディンのカラス。2羽いて名前はフギン(思考)とムニン(記憶)。情報を教えてくれる。

6話
バルカン:ウルカヌゥス(ローマ神話)=ヘパイストス(ギリシャ神話)。火と鍛治の神。

8話
オスタラ:エオストレ。ゲルマン神話の春の女神。兎を従える。イースターの由来っぽいけどすっかりキリスト復活の日にとって変わられてる。