ネブュラー

セックス・エデュケーション シーズン1のネブュラーのレビュー・感想・評価

4.6
セックスは人生における重要な問題。
セックスセラピストの家庭という独特な環境という時点で面白いが、臨床的経験はなく(つまり童貞)、知識とセラピストとしてのテクニックを駆使し、才能を開花させていく。
この年頃で、こんな具体的に性の悩みを抱えている人間が本当にこれだけいるのかと疑わしくも感じてしまうが。。
だって、16歳くらいって自分の感覚でいうと「やりたい、やりたい」みたいなレベルの話でしょ。アメリカと日本の違いなのか分からないが。

近年の学園ものにもれず、男性性・女性性に対するバラエティへの寛容を同時代的に描き、そのうえで真剣に誠実に、セックスの悩みという具体的側面を浮き彫りにしながら、家族やアイデンティティ、友情の問題にもスポットを当てていく。
ただのコメディではなく、群像劇としてそれぞれの複合的悩みを正直にセックスという触れずらい部分を明確にしていきながらストーリーが展開していく様は、キャラクターたちが自身と対話するという、メタ的セラピーになっている点、ストーリとしても健全さを感じる。

もちろん、共感から笑ってしまうシーンや滑稽なシーンも多く、ディーヴォにのせた小刻みなマスターベーション、「it's my vagina」、シチュエーションセックスの異様さが特に好き。
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