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セックス・エデュケーション シーズン2のKSのレビュー・感想・評価

4.3
チンコのせいにするな。自分の行動には自分で責任を持て。

竹下節子『女のキリスト教史』には、キリスト教が歴史的に行なってきた政策として父権制度を取り入れてきたこと。それが招いた男の性欲は衝動的なものであるという価値観。
性というとてもプライベートな事を、そういった紋切り型のステレオタイプにはめ込む事の否定であると同時に、このドラマシリーズは“性”について語る事は、神を否定する事ではないとも捉えられる。だからラヒームを登場させたのだと思う。

そして、裏テーマとして本シーズンは、人を傷つける行為の裏側には、傷つく人がいること。そして、それは加害者と被害者という形で簡単に割り切れるものではない。それは理解した上で、それでも私たちは自分の行動に責任を取らなければならないし、もし傷つける行為をしたなら、償わなければいけない。
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