迷信に頼るのではなく、自分たちでどうしていくのか。がテーマの作品。
何度も出てくるグリコのシーンも、グリコ自体を楽しんでいるというよりは、関係性を楽しんでいるという象徴的なシーンになっているんだなと>>続きを読む
ラブコメの王道的展開の作品。
カナダの英語は聞き取りやすいのかも。字幕では、飛ばしたり、ニュアンスを変えている所をいくつか気づけた。
大ヒットしたラブコメの主題歌にStill Woozyが使われた事に驚きだし、Remi Wolfなどこうした使われ方が次の世代感が出てたなと思った。
色んな意味で怖い
過去に何があったのか、それに対する行為とも捉えられるし、若い義理息子の視点だと全く別な視点も見えてくるし、その視点が交差する匙加減が怖いが、そこが映画としての見所でもあった。
気遣いをテーマにした作品。
日常における些細な出来事、大事な人の言葉には、どんな含意が込められているのか、セリフ間にある微細なニュアンスが楽しかった。
人々の生活を盗撮し、何度も見返す主人公アロイス。彼は視覚に取り憑かれた人と言えるだろう。そんな彼が、一本の電話をきっかけに聴覚だけで、別の世界を作りだした。
視覚的優位の現代社会において、人の感覚と>>続きを読む
幽霊という概念を虚質(攻殻機動隊におけるゴーストの概念)という設定で表現したパラレルワールド作品。
この設定にする事で、自分と、他人が同じモノを見ているとは限らないといった(視点と言い換えてもいいか>>続きを読む
並行世界という概念を利用して、自分と他者の距離感、または自分という概念と実体への問いかけを描いた作品。
自分では気づかない間に違う並行世界へ行き来しているというのは面白い。現実もそうなのかもなと思考>>続きを読む
若さに取り憑かれた2人の登場人物を軸に、自分とは何かをという問いかけを冷めた眼で観察していくような作品。
取り憑かれた人に対しての少し離れた距離感の描き方が、冷徹でそこが良かった。
いまの法律では犯罪ではない、しかし何か欠けている気がする。社会の目とは何なのかを、浮き彫りにするような作品。
マイケル・ジャクソン「BAD」のMVを元にパロディ化したような作品。
でも、ちょっと紋切り型というかステレオタイプ的な演出が多すぎると感じた。
終始ぼそぼそトークな低体温系のシュールなコメディ。
だけど、ちょっとずつ内面的な熱量が上がっていく作品。素直になれない2人の大人の話。
ハリー・ベイリーが流石!ミュージカル作品として楽しめる。
家父長制や社会の常識を内面化していく過程と、それに対する抗いの描き方が丁寧だった。ハリー・ベイリーの好演により物語の軸を作り面白くしていると>>続きを読む
ドラマとして、二転三転していく所は面白かった。いまの映画だと、事件を解決する事に主眼が置かれるだろうから、物語の構造自体が違うなと思った。
隣の芝は青く見えるという諺があるが、本作は、傘をメタファーに恋愛を用いて人間関係における他者から見える視線と本人から見える視線の違いを描いた作品。
何かを失った人は特別に見えるかもしれない。でも、そ>>続きを読む
食べるとは、どういう事かを描いた作品。
手を汚さない妻は消費者を示しており、手を汚す夫は食肉業者。私たちの社会における役割分担は、お金という対価で成り立っているが、それは視野を狭くしているとも捉えら>>続きを読む
社会的な視線に対する後ろめたさと、そこからくる自己犠牲がテーマの作品。
“情報統制はこの国のお家芸”と何度も繰り返す所は現代への皮肉だろうなぁ。
いまの社会に対する批判的な視線が幾重にも盛り込まれ>>続きを読む
フランスにおける移民の国外退去の問題を扱った作品。
移動が容易になればなるほど、国という概念が変化しなければ、こうした人たちは増えていく。しかも、先進国は彼らの犠牲の上に成り立っているのだから。
英国の植民地時代だったインドを舞台にした権利獲得へ立ち上がる友情ヒーロー譚。
見ていて思ったのは、戦闘は次の戦闘の連鎖を生む事も、テーマの一つとなっていると思う。
アニメ・シリーズよりは言論弾圧に軸が置かれているけど、もっと言論の自由を軸にして欲しかった。
「妖怪」とは、誰が決めた事なのだろうか。「妖怪」という存在は誰を利するものなのだろうか。「妖怪」がいかにして生まれ、そう定義する事は、社会に何をもたらしてきたのかを描いた作品。
鬼太郎が何を描き、何>>続きを読む
いつの時代も秩序は壊され、それぞれが新しい秩序を作っていく。その様を描いた作品。
テーマ性よりも気になったのは、絵が揺れる様。それは、写実的ではなく、感覚的、痛覚的、触覚的な微細な揺れを感じさせる所>>続きを読む
3人組が悪党を挫く冒険譚。
終盤のFleet Foxesを使っているシーンは、一緒に見ている親御さんも若い頃があったよねというメッセージかなと思った。
家族の呪縛と、自己の狭間でモガク人々の話。
いまの人生は数々の選択の結果であり、もしそれらを行き来?いや、全てが繋がっていたらという架空の設定の中で描かれる家族という呪縛。社会が変われば関係性も変わ>>続きを読む
人に触れるとは、どういう意味があるのかを描いた作品。
映画という文法は身体的な距離感が近い演出が多いと思うが、本作の主人公はそうした映画的文法に則っておらず、心理的距離と身体的距離の描き方がリンクし>>続きを読む
所々ゲームっぽい描写があって、マリオ同様、そういう所を楽しむための映画。物語としては、一作目の方が面白かった。
最後の倒し方にもうちょっとゲームのニュアンスを入れて欲しかったなぁと。だって、あれじゃ>>続きを読む
映画や音楽、文学など虚構であるはずのエンターテイメントにおける視点の持ち方を問う作品。
何かの作品に触れる際、免罪符として利用していないだろうかという問いかけだけでなく、あなたのその視点は、本当に>>続きを読む
思春期症候群の起点の話。
テレビシリーズであった謎解きの部分が抜け落ちていて少し退屈だったけど、量子絡れなどこれまでの伏線が回収されていくが、そこに待っていた結末は…中々ヘビーな内容。
未来をやり>>続きを読む
このシリーズは人間関係における心労の描き方が、秀逸なので単発で観ても全く問題ない所が好き。
罪を犯したモノには裁きが下されるシビュラ・システム下において罪を償う事に意味はあるのだろうかという問いかけをテーマにした作品。
ドラマーにフォーカスしたドキュメンタリー。
50年代から80年代のビートマシンまでの変遷をドラマーたちの証言を元に語られていく。ロック史の変遷は、ビートの発見であることを認識させてくれる作品。
アニメシリーズよりこちらの方が話として面白い。
若者の悩みに対して、歳上ができる事は限られている。見守るとはどういう事か、相談にのるとはどういう事か。難しい問いに対する一つの解答と言えるだろう。