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永遠の0のfumifumiのレビュー・感想・評価

永遠の0(2015年製作のドラマ)
4.0
実際に戦地へ行って帰って来た大伯父たちからの話や、戦争を体験した祖父母、親戚、戦時中は、小学低学年であった父母から、結婚してからは、義父の学徒動員での、まさに零戦工場の話を、物心ついた時から50年以上に渡り聞かされていたことと、重なることもありました。

20年以上前に、旅行で鹿屋市を訪れた時、特攻隊員の方々の遺品に向かい合わせて頂いた時、最後の決意の時、理不尽な決断を余儀無くされた人であっても、国より何より、自分の家族の為、たいせつな人の為に飛び立っていけたのだと、感じずにはいられなかった、その時の気持ちの裏付けを、みせて貰えた作品でした。

そして、今こそ、日本人のみならず、世界中の人に、このドラマをみて、国の為に戦うということが、本当に愛する人、大切な人たちを守ることになるのかどうかを、戦争には、得るものは無く、失うものがいかに多くあるかということを、見極める為に、みて欲しいと思いました。
戦争を体験していない私達世代だからこそ、戦争の中で苦しんだ、悲しんだ先人たちの、思いを、今一度、作品を通して感じ取る時なのではないでしょうか。
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