このレビューはネタバレを含みます
意外、壮大というより、無理のある犯人と動機。ラスボスやそれに従う者たちの人物造形に説得力がなく、ラスト、マスコミに注目を浴びた事件でムショ帰りになった主人公が何で普通にお花屋さんで働けているのか?など突っ込みどころも複数。
でも鈴木京香の好演で魅せる。もちろん大変な美人女優なのだけど、ストイックな役柄に合わせて地味に見せているところがあるとはいえ、年齢相応にシワや弛みを感じさせる顔で、そこが不自然でなく素敵。役者は人間的でないといけないので、モデルやバラエティのジャリタレのような失敗整形は特にしてはいけないと思う。
主人公を慕う青年役の瀬戸康史も、作品から浮いていなくてよかった。