原作も映画も未見で初めて模倣犯という作品に触れた。
名俳優たち揃いの中、この作品を傑作にするか駄作にするかの全ての鍵は坂口健太郎の演技にがかかっていると感じた。
爽やかな役しかしていない印象だったので不安だったが、その“爽やかだけ”な印象が逆によかったのだと思う。
爽やかな笑顔の中のバッキバキな眼。
この眼の演技で、作品をきちんと成り立たせていたなと思う。
中谷美紀を始め、橋爪功、岸部一徳などの演技に引けを取らなかった。(もちろん演技経験の差は出るが)
誰か一人でも違和感を感じさせたら崩れていく宮部みゆき作品を、見事に全員で演じきっていてのめり込むように前編も後編も一気に見てしまった。
橋爪功のラストに涙が出てしまった。
素晴らしい。すごいの言葉に尽きる。
事件解決とは一体何なのか。
考えさせられた。
あと、中谷美紀が坂口健太郎に本を差し出した件については、生放送だったので後でちゃんと世間に弁解したのかな?と、そこだけ引っかかってしまった。
嘘つきのままは良くないので。
いやぁ~、何度も言うけれど橋爪功はすごい!
※敬称略