1話の冒頭シーンにどうやって辿り着くのか…、紆余曲折を経て自分のアイデンティティを取り戻すまでの愛憎劇。
正統派時代劇のなかにも、現代ドラマのような親しみやすさがあり、コメディ要素や恋愛要素も程よい塩梅で笑顔になれるシーンも◎
戦闘や残虐シーンは少なめ、身体より心がボロボロに傷ついてつらいような、とにかく人物の心情を描いた人間ドラマ。
前半の姉妹が生まれる前チェファの物語が長くて退屈と思われるかもしれないけれど、一代前から丁寧に描くことによって後半の壮大な展開に繋がって行くから乗り越えて観てほしい！たくさんの伏線があって中盤～後半にかけて汗と血と涙と共にどんどん回収する。
後半は泣きっぱなしだった…。108話もあって、登場人物のエピソードや心情がしっかり時間をかけて描かれている分、すべての登場人物に同情したり揺さぶられる。そして、とても演技とは思えない感情的な演技で素晴らしい。
悪役は結局一人。この一人の欲望によって、絶妙なバランスで保っていた王政が掻き乱され、そんなソルヒの極悪非道な演技にも感動する。そして、絡まった糸の結び目がひとつずつ解けていくように、明るみになる悪事、またも仕掛けられる罠、最後までハラハラ。
108話、一気に完走したなー！一日中ソファに座っている休日もあった。大好きなドラマになった。
