ナカノカナ

パージ シーズン1のナカノカナのレビュー・感想・評価

パージ シーズン1(2018年製作のドラマ)
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パージエクスペリメントを見る前に見ちゃったので、
スタテン島でのパージ実験段階をイマイチ理解できず…
OMFなんやねんと思いながら10話までいったわ(笑)

年齢制限なしの作品なので、バイオレンス・エロ共に少なめ。
ただし、脚本ストーリー展開として現実の世知辛さやパラドックスなんかを表現してて、
今までのパージとはちょっとテイストが違うように感じたかな。

昨日、虐殺器官を見たからアメリカ国内で国民同士が殺りあってる様は
生得的文法を操られて内紛しているように見えたな。
これが全世界12時間なんでもOKという規模のパージになったらただの大戦だけど。

韓国版パージ作ってほしいなあ。相当グロそう。笑


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ジェーン、ミゲル、ジョー、リック、ライラ、ジェナ、アリソン、ライカー
全員 被害者で加害者な現実つらいね。
自分の目標のために必死で生きてるだけで、みんな忘れたい過去とか
うまくいかない現状に足掻いてたりするんだけど、
その過程で誰かに嫌われて、恨まれて、パージされる。

他人のパージ理由に「そんなことで?」と真剣に驚く人たちは
パージしようとしている人の痛みを一ミリも理解してないだろうし
そういう人たちもパージする時は、パージされる側からしたら「そんなことで?」って理由で実行してたりする。
昔懐かしい頑固おやじとか教育ママみたいなうるさいBBAは、こういうところで役に立ってたのかもね。
人間もきっと学べる生き物だから、二度と痛い目を見たくなくて行動を改めることだってあるでしょう。
イルカのように脳を使えていないのが人間だから、他人の心なんてわからない。
世間で言われている「ああするべき」とか「こうするべき」なんて
育ってきた環境、過去に受けた傷、思考、性格で受け止め方が変わる。
だからこそ、対話する必要がある。
法に則って、少しでも自分の生きる環境を良くするにはそれしかない。
それでもダメなら息の根を止めるしかないのかな。考えはまとまらないね。人によるだろうしw

他人のためにドアを開けておいてあげたのに感謝の言葉を言われなかった、
昇進したいのに自分を選んでくれなさそう、
ダンナがいるから彼女が自分を選んでくれない、
毎日宿題を代筆させられて、粗相を全校生徒にバラされた、
愛していたのに、自分から離れていった、
生きる為にズルい手を使った、
ダンナがそうやって生きて得た金で暮らしていることを直視しなかった、
ダンナに魅力が感じられなくなったから、金持ちのお嬢様を誘って、振ってみた、
実力で選んでほしいのに、性的魅力で媚びないと認められない、
少しいい気分にさせてほしいだけなのに、少しでもそういう素ぶりを見せれば犯罪者扱い、
他人の家の前に車を止める隣人、
他人の家の庭に犬のフンを放置する隣人。

どれも本人たちからしたら申告な問題で、解決には相手を殺すしかないと判断した案件。
こんな世の中にどうやって生きようね。