小川晋

インハンドの小川晋のネタバレレビュー・内容・結末

インハンド(2019年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「インハンド」のラスト2話は衝撃的なドラマだった。
構成や演出、出演者の演技の高まりは伝説の傑作「新必殺仕置人」最終回以来の秀逸さだったと思う。
「インハンド」が素晴らしいのは、
このドラマに先見の明があったから…という訳ではない。
それはたまたまその後の世の中がコロナ禍に見舞われ、「インハンド」が慟哭のラスト2話で描いた感染症との戦いという内容が、よりリアリティを持って観れる時局になってしまったという結果論だ。
本当にこのドラマが素晴らしいのは、時代の先を描いたということより、感染症との戦いをこれ程ドラマチックに想定して描いたことにあると思う。
山下智久に諭され、彼らを残して封鎖ゲートを駆け抜ける菜々緒。そしてそれを見つめる光石研らの姿。
何度観ても泣ける。
小川晋

小川晋