pokotan

腐女子、うっかりゲイに告る。のpokotanのレビュー・感想・評価

4.2
2度目の鑑賞。

1話の冒頭から男性同士の絡みから始まり、NHKドラマなのに攻めてる。

冒頭の本屋から出てきたシーン、元職場の近くのロケーションでニンマリ。

映画版の神尾楓珠君のイケメン度は高いけど、金子大地君の方が演技力は圧倒的に上手いんだよなぁ。
あと、谷原さんとの年の差で高校生と大人が良くて、リアル。

やはり連ドラで描ける時間が長い分、それぞれのキャラのエピソードの積み重ねと、QUEENの曲とマッチして、感情移入してしまい、中盤何回か泣いた。

「そんな僕でも将来は家庭を持ちたいと思っている。
世の中の男性が持つ普通を手に入れたい。」

「亮平と付き合いたいと思ったことは、一度もない。
でも、亮平とセックスしたいと思ったことは、何度もある。」

「可愛い子だなと思う。
でも、僕のセンサーは何の反応もしない。
「勃つ」好きと「勃たない」好き。」

自分がゲイである悩み、苦しみ。
「普通」の定義とは。
僕達みたいな人間はどうして生まれてくるのかな。

ゲイが周囲にバレてしまった衝撃。
クラス中、学校中から向けられる偏見や嫌悪感と好奇心の視線の絶望感。

母親の期待、打ち明けることの出来ない苦しみ。
ゲイだと知ったあとの理解のない反応。

そして、後半は純と三浦さんの自分自身を曝け出したあとに性嗜好関係なく、心の部分でお互いを理解し合う姿がとても良かった。

何かすべてが共感で、リアルに感じられ、苦しいけど、よくちゃんと同性愛という存在と向き合って描いてくれたという見事なドラマだった。
傑作。
pokotan

pokotan