借りぐらしのコブレッティ

八つ墓村の借りぐらしのコブレッティのレビュー・感想・評価

八つ墓村(2019年製作のドラマ)
3.9
プレミアムドラマ金田一耕助シリーズ第三弾。金田一耕助を吉岡秀隆が演じる(第一作の獄門島は長谷川博己)映画版では金田一耕助を渥美清が演じているので縁を感じますね。

主役の村上虹郎は前作「悪魔が来りて笛を吹く」でインパクトあるクズ男を演じた村上淳の息子さんなのね…都会から急にど田舎暮し…戸惑うね。真木よう子も何か色気ムンムンで怪しい…凄く役作りしていてどこか冷めてる村上虹郎との相性は悪い。真木よう子、このドラマで色々言われてますけどラストシーンからの逆算の演技なので私はあれで正解だと思いますね。
タタリじゃー!このドラマでもいてます。磯川警部役の小市慢太郎は獄門島から続投。物語のキーマンである多治見家長男をチームNACKS音尾琢真が二役。このドラマシリーズはクオリティが映画並で地上波でもやるべきでしょう。BSだけでは勿体ない。
あまり凄惨にならないように血しぶきはでるけどどこか極端だったり堅ぶつおもしろ巡査と奥さんが出てきたりと工夫がみられます。
原作の雰囲気はよく出てますね。真木よう子の妖気の影響で村上虹郎がダークサイドに落ちていく様子が面白い。結果一番無欲な典子と一緒になるのが救いなのかも。洞窟のシーンは原作から改変ありますがあれで正解でしょう。主人公と里村典子のイメージが少しだけ不満ではありますが、あくまで個人の見解ですのでドラマとしては満足です。特に真木よう子の存在感とエンディングのブラックジョークが秀逸。このシリーズ、洋楽の使い方に特徴があるんですがスカボロー・フェアですか…切ない。次回作の「悪魔の手毬唄」はやく制作お願いします。