ドラマ自体が苦手だが再挑戦
アメリカ南部で起きた猟奇殺人事件を追う2人の刑事が堕落や挫折を経験した後に、「俺たちがやり残してしまった仕事」にケジメをつける渋い刑事ドラマ
前半は回想形式で1995〜2002年の事件捜査当時を、後半は2012年の挫折を経験し刑事をやめた2人が再び事件に挑む、という2段階構造
猟奇事件を追うサスペンス・スリラーとしても面白いが、性格も家庭環境も全く異なる主人公2人の生活、それぞれの捜査への向き合い方と変化、白人貧困者層社会の掘り下げ等、前半部分での土壌作りが非常にうまく終盤に向けての収束がよく出来ている
最後に人間らしさをほとんど失っていた主人公のラスト刑事が唯一涙を流すシーンはかなりグッと来た
ただ総じてよくできてる作品という感じで突き抜けるようなフェチシズムは無かった
『悪魔のいけにえ』を刑事ドラマ仕立てにしたらこういう感じになるのかな、という具合で非常に好みだった
奇しくも主演のマシュー・マコノヒーは『悪魔のいけにえ4』に出てるな
