これといって新鮮さがある訳じゃないけど、ただただ制作陣の方々の本に対する愛情が伝わってきた。本を愛する人は美しい。
ロマンス要素も含みつつ、本を読む大切さ、誰かのためになる仕事をする理由、一緒に働く仲間との情熱、血の繋がりや師弟の絆を優しく描きあげていた。
途中まで理不尽なことがたくさんあってそれもまたリアルでよかったなぁと。
たった一行の真心でいい。それを伝え続けるといつか私も温かく包み込んでくれる本のような人に出会えるだろうか。また、私自身も誰かの本になれるだろうか。
「月が綺麗ですね」と伝えたくなる人に出会えるだろうか。
観終わった後に、愛し方について深く考えさせられる作品でした。
