10年売れてない芸人は見ない方がいいと著名人が口にしているくらいに生々しくリアルな芸人のドラマ。
「淘汰された奴等の存在は無駄じゃない、一回でも舞台に立った奴は絶対に必要やった、これからのすべての漫才に俺たちは関わってんねん」勝ち負けがあるからおもしろいという観点。競い合うことでお笑い業界の質が上がるから、全ての漫才師に意味がある という神谷の信念が胸に残る。どの分野においても言えると思った。
1人の芸人徳永を軸に、悔しさ喜び挫折尊さ、数えきれない複雑な感情が妙に共感を呼び、目を背けたくなるものから笑ってしまうもの、泣いてしまうものなど精密に映されていた。
貧しさの中に幸せがあるということ、愛する道を断つことの凄さ、生きている限りバッドエンドは無いということ、このドラマからはたくさん学んだ気がする。