シスターフッド版「ブレイキング・バッド」。お笑い「テルマ&ルイーズ」。
シャレにならないシビアな設定なのに、おばちゃん二人のズレた掛け合いがひたすら笑える。
ストーリーのリアリティや整合性より、キャラの魅力に引き込まれて最後までズルズル付き合わされるタイプのドラマ。もう、大好き、この二人。巻き込まれていくサブ・キャラも含めて。
快調に飛ばしてきたシーズン２のエンディングで宙ぶらりんにされて２年も待たされたシーズン３。あそこまで派手に広げた風呂敷を一体どうやって畳むのかと、頼みもされない心配をしていたが、案外、無難な線で収まった。妥当なエンディング。
確かに、シーズン３で一気にまどろっこしくなり、同じところをグルグル回り始めて、失速というより駆け足で足踏み状態になったのは事実。
思わせぶりに立ちはだかるキャラやトラブルが、ことごとくアッサリ解決していく辺りが拍子抜け。予定より早く畳みにかかっているのが透けて見えたのだが、調べてみたら、主演女優の闘病生活の影響だったんだな。シーズン３からの激太りが痛々しいぐらい気になっていたのだが、それでもきっちり最後まで決着つけてくれた役者根性に畏敬の念と心の底からの感謝。
