このアプローチは意外と斬新。いつものバカリズムのコントの延長なんだけど。特に、2話目のタイトルが秀逸。殺害計画に「買い出し」て。
画的には何の工夫もない低予算ドラマだが、ノリやトーンはある意味、コーエン兄弟か、初期のジャームッシュ。
と思ったのは、最初の2~3話ぐらいまで。さすがに途中からだんだん飽きてきた。
随所の脱線を楽しめるかウザいと感じるかで評価が分かれるのでは。長年のファンとしても、さすがに今回はウザかった。劇中でも出てくる「チーズ系のパンは、めちゃくちゃ美味かったからって調子に乗って2個目に手を出すと、途中で飽きる」を地で行くような展開。
しかも終盤は、火サスか土曜ワイド劇場並みのご都合主義という雑な謎解きで一気に冷めた。
最終回は見なくても損はしない。そこに行き着くまでのオフビートな脱線や、日常あるある、ステマどころかほぼCMの域である確信犯的なプロダクトプレイスメント、といった辺りの笑いを楽しんで。
「AV借りる時の『ショーシャンク』的な」が、言い得て妙。