るる

ハンドメイズ・テイル/侍女の物語 シーズン2のるるのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ひとまず8話まで。

地上波放送してほしい。これが地上波放送されて受容される社会がくるとは正直、思えないけれど、なんとか生き延びたいと思う。

セリーナを見てると某カルトに与する女性たちってこういう感じなのかな、などと思う。 女性は家庭に入り貞淑に、という保守的価値観を唱える、働く活動的な女性たち、一体どうやってその矛盾と折り合いつけているのか本当にわからないのだけれど、言ってみたら褒めてもらえたから、それだけなんじゃなかろうか。

セリーナは煙草吸ってたせいで不妊となったのか、それとも不妊となってから自傷行為のように煙草を吸うようになったのか、と思っていたら後者だった。

リディアおば、無情というわけじゃないんだよな。心からそれが正しい行いだと信じきっている敬虔な信徒を一体どう説得すればいいのか、わからぬ。

愛や自由や人権や生存権を唱えること、詭弁だろうとも大事なんだろうな。

コロニーで妻を毒殺したエミリー、それはダメだ…連帯しないと…奴らと同じ罪を犯してはいけない、無法で制裁を加えてはダメだ…システムが悪いのであって与した妻が悪いわけではない…と思ってしまったけど、どうだろうな、もうわからんな、善悪の問題ではなく、好き嫌いの問題な気もするしな…ただ私はやっぱり基本的に女の肩を持ちたいんだと思ったな。

名前を教えあうシーン、とても良かった。

革命前、ファシストだと罵られることで過激化していくセリーナ、現代だ、分断の弊害だ、と思った。罵倒したくなるような相手にも罵倒しちゃダメだよな…罵倒されたら罵倒で返したくなるけどな…

セリーナを折檻するフレッド、イーデンを高圧的に責めるニック、一転して暴力的になる男たちを映し出す、このバランス感覚が凄いドラマだなと。

どういう結末を迎えるのか見届けたい気持ちが強いのでシーズン3も見たいけど、疲れてきてるのも事実。とはいえ、打ち切りはありえないだろうし、トランプ政権が続く限り製作は続きそう。長期化して失速しないことを祈るけれども…いやもうグダグダになるくらいなら綺麗に終わってほしい。
このドラマで起きていることは全て現実で起きていること、起きていたこと、製作のスピリッツを見る限り、現実を置いてけぼりにしてメデタシメデタシ、外圧によってギレアドを倒したり、内部崩壊が起きたりしたとしても、単純なハッピーエンドを迎えることはないのでは…と思うのだけれど、どうすんのかな。

まだ描かれていないこと。なぜ世界は放射性物質で汚染されたのか。他国の状況。あとは、やっぱり、男たちの罪について、まだまだぼかされているなと感じる。どうすんのかな。

これ決してキリスト教を否定しているのではなく、宗教を悪用することを批判しているあたり、慧眼、卓見、という感じがする。イスラム国の信奉者はコーランを読んでない、というけれども。ほんとどうなるのかな、ドラマも、現実も。

2018.11.22.
最終回。セリーナ!!!!
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