イエローオーシャン

セミオトコのイエローオーシャンのレビュー・感想・評価

セミオトコ(2019年製作のドラマ)
3.9
「『7日しか』じゃないです、『7日も』です。」

「なんで素晴らしい世界なんだ。」

「面白いですね。面白いし素敵です、人間って。でもおんなじなんだなって思いました。僕と。」「同じ?」「みんないろんなことがあって羽をすぼめてじっとしてる。潜ってる。でもそれはいつかパッと羽を開いて羽ばたくための時間なんです。そのために必要な時間なんです。その時間が長くたって心配することなんかない。長ければ長い分きっと楽しいことが待ってるんです。そうなんです、同じです。」

「自分に興味ないと人にも興味を持たないからね。」


岡田さんが描くファンタジーな世界観とても良かったし、セミが人間になるというびっくり展開も山田涼介くんの力で納得できる作品になっていた。
木南さん今まであんまり楽しいこともなくただ真面目に生きてきたという設定すごく似合っていて演技力の高さがすごい。キャストが豪華。

セミが主役だからこそ、普段の生活の小さなところも素晴らしくて幸せなことなんだということを気づかせてくれる。


セミオくんが来たことによって大川さんが今まで経験したことのない感情と出会ったり、子供の頃に体験できなかった青春ができて、それをすごく喜ぶ大川さんもかわいいし朝食を食べてる時に大川さんの初めてをアパートの住人で毎度お祝いする姿がかわいかった。拍手をするアパートの皆さん愛おしい。


主題歌のファンファーレもこの作品の世界観に合うキラキラソングだったし、岡田さんの描くハッピーエンドはコメディ要素と泣ける要素の配分がちょうど良くて素晴らしい。

「セミオトコ」というだいぶ強烈な題名だったけど、心温まるハートフルストーリーだった。