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東京女子図鑑のjohnのレビュー・感想・評価

東京女子図鑑(2017年製作のドラマ)
4.2
「人から羨ましがられる人になりたいです」

敢えてキラキラした役者を使わず、実力派の役者陣でチームプレーに勤しむことで上手く風景に馴染んだ、至極のリアリティエンターテインメント。長さもテレビドラマの半分程度とお手軽でテンポも良い。所々演者が世の中の意見の代弁者としてカメラ目線で台詞を投げてくるのもリアリティショー風。ターゲットは20-40代と広く、大体2話強(1時間弱)で1つの駅をフィーチャリングする感じも連載感があって区切りやすいから、今自分がどこに居てこれからどういうことが待っているのかと、ついつい考えてしまう。中国でも北京版と上海版でリメーク、また東京男子版も日中共同でリメークされた。

主人公の女性がなんとなく上京し、
「いいなあ、ステキ、オシャレ」と言われるような仕事に就くべく自分なりに奮闘して行く物語。
高校から先の見えた生活から出たいとモヤモヤしつつも、
仕方なく行った地元の秋田大を卒業して
東京の会社に入った新卒時代から始まり、
成果主義である外資系企業のキャリアウーマンへとなりつつも、男関係も並行してアップデートする、まさにワークとライフのバランスを問うた作品。
東京を闘いの舞台に選んだ女たちは、アイテムを集め、ゲームをコンプリート出来るのか。

以下あらすじ

南青山→吉祥寺→三軒茶屋と家賃で住む場所を絞る。
ブランド会社でアパレルのブランドマネジャーのような派手な仕事をしている人は地味で、総務や商品管理などの地味な仕事をしている人は派手でオシャレというギャップ。
入社5年目で三茶から職場のある恵比寿へ引っ越し。そしてマンネリ化した同郷の彼氏から目黒育ちのエリートボンボンを新しい彼氏に乗り換え。しかしその彼氏に婚約者がいたことをきっかけに30手前で外資系有名ブランドのPRマネジャーへ転職。住まいも職場も銀座に。
雑誌にも女が憧れる女たちとして特集されるものの、かつての友人たちとご飯に行けば結婚生活話、子育て話で話題が合わない。金持ちの和服男の愛人をする。
しかし、焦りを感じ結婚紹介所に登録して、職業や家族の観点から先行きの不安要素もなく、束縛も強くなさそうな、いわゆる安定でそこそこな40手前の男性と結婚。豊洲での結婚生活。
だか夫が会社の部下である浮気相手と子供を作ってしまい離婚。代々木上原へ。
20代の若造や40代の港区超ボンボンと出会うも、結局フルリノベしたお家に、新卒で入った会社でよく女子会に混ざっていたやさしめの男性と結婚。アラフォーにして等身大の生活へ。しかし、まだ物語は続く。
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