Yukino

東京女子図鑑のYukinoのネタバレレビュー・内容・結末

東京女子図鑑(2017年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

夢を見て東京で就職した地方出身の女性(水川あさみ)が、周囲の価値観に翻弄されながらも仕事に恋に奮闘する人生ドラマ。なかなかにしんどいけど、見て大正解だった。

三軒茶屋から始まって、恵比寿、銀座、豊洲…と人生ステージに応じて主人公は引っ越しをするんだけど、その住む土地を基準にストーリー展開されてるのがおもしろかった。東京は良くも悪くも棲み分けがされている場所なんだなあというかんじも受けた。その意味であのこは貴族と通ずるものがあった。

主人公は、大切なひとと過ごす庶民的で温かい「ふつうの」幸せに満足ができず、自分自身のキャリア、ハイスペックな男性、贅沢な生活等…あらゆるものを手にしようとする。でも結局いつになっても満たされず、もっと高みの幸せを追い求め続ける。主人公の価値観に共感できないところが多々あるけど、他者と比較して羨んで、自分が何者でもないよな感覚に陥る気持ちはよくわかる。「隣の芝はとこまでも青く、広く、残酷なまでに美しい」この言葉ずっしりくる…。大学を卒業したあとの将来設計はまったく立っていないけれど、目の前のささやかな幸せに目を向けられる人生を送りたいと本気で思いました…。

ワンコみたいな赤楚くんでてた🐶
Yukino

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