タロウ

ファルコン&ウィンター・ソルジャーのタロウのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

『THE FARCON AND THE WINTER SOLDIER/ファルコン&ウィンター・ソルジャー』


 サノスにより消し去られていた人々が戻るまでの五年で大きく変わってしまったアメリカを舞台に、ファルコン/サム・ウィルソンとウィンターソルジャー/ジェームズ・バッキー・バーンズが、暗躍する巨悪に立ち向かう物語。

 サム、バッキー、そして二代目キャプテン・アメリカとなったウォーカー、この三人の苦悩と成長が惜しげも無く描かれる全六話だった。スティーブから盾を託されたサムと殺戮を目的に動いていた過去にとらわれるバッキーはもちろん、ウォーカーもまた理想のヒーロー像を意識するあまり、過激な立ち振る舞いになってしまったりと前半だけ見るとただの嫌なヤツに見えてしまったけれど、それだけで描かれていなかったところはよかった。

 この三人を取り巻く周囲の人々もまた良い味出してた。久しぶりのシャロンやウォーカーの大切な相棒・レマーなど何人もいるけれど、個人的には特にジモ!何考えてるのか分からないミステリアスな雰囲気と気さくにサムやバッキーにからむいいおいちゃんみたいな雰囲気もあって、今作だけで一気に好きになった。どこまで計算してた?!って底が知れない彼の頭脳はやはり脅威、、

 そして、覚悟を決めたサムが「キャプテン・アメリカ」の名を背負って戦う姿は必見!ワカンダ製の新スーツも最高にカッコいいし、ファルコンの翼やレッドファルコンもちゃんと引き継がれてるのがファンからしたら嬉しいポイント。空中で盾を駆使して戦う姿も、新たなキャプテン・アメリカが誕生したことを示す印象的なシーンだった。
 
 サムたちが今後の活躍に、早くも期待大!新たなアベンジャーズ結成に向け動き出すのかな?怪しいシャロンの立ち振る舞いも要チェックだ、、

○今作のヴィランは、、、「フラッグ・スマッシャーズ」
 指パッチン騒動により、戻ってきた人々への支援ばかりが重視されるようになった陰で、五年前から苦しい思いをしてきた者たちは自分たちへの対応が蔑ろにされている現実を変えるため、超人血清によりスーパーソルジャー化。カーリ・モーゲンソウを筆頭に、荒々しいやり方ではるが、切実な思いをアメリカ政府に訴えた。
 
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