基本的に誰一人根っからの悪人はいない。意地悪な人、強烈な人も、そこに至る理由には共感できるのだけれど、ただ一人「イヤなヤツだわ〜」と思ったのは、ヒロインであるユナの兄だ。ユナのためなら、裏から手を回して容赦なく恐喝・制裁を加える。最終回で姉に言い放つ「僕は長男だから、姉さんは最初から勝てないと決まっているんだ」みたいな言い草も気に入らない。爽やかでジェントルな印象のイ・サンウが演じていても、騙されないからね(笑)。
それにしても、ここに現れているような家庭内序列における長男の優位性、2015年前後の韓国社会では当たり前だったんですね。もちろん日本も同じだけれど。
最もチャーミングなキャラだったのは、イ・ジイとチャンスで、彼の母親も含めた三人を追っていくとなんだかハッピーな気分になる。