いもあん

如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~のいもあんのレビュー・感想・評価

5.0
初めて挑戦した中国時代劇『武則天』では推し(チャン・チュンニン)が死んでしまった&どうしても主演の女優なのか役なのかが好きになれなくて、60話あたりで挫折してしまったのだけど、推し観たさとやっぱり後宮への憧れがあるので中国時代劇再挑戦!

結論から言うと、最初から最後までとても面白かったです。

色々勉強にもなりました。
中国ドラマを観る度に感じていた違和感は間違いではなかったこと。
中国広くて色々な地方出身者がいるため&時間や費用削減のため、アテレコ(「配音」というらしい)だそう。
役者本人の声ではないし役が変われば声も変わると知って少々ショック。
でも、このドラマの主演女優は本人の声。
本国でも日本でも物議を醸したらしい主演のちょっと低めな声ですが、私は好きでした。
如懿は正しい人なので悪人を諌めるときはこの声でなければ!

登場人物多いので、相関図を常にチェックしたり、妃嬪のランクとか知っとくとスムーズに楽しめるかも。

さて、ストーリーの舞台は終始後宮ですので、女性が多いです。
衣装やセットも豪奢で華やかですごくワクワクするし、戦闘シーンは無いので私には観やすかった。

正室と側室が陛下の寵愛を賜りたいのと権力争いのためバッチバチ。
人の命も軽い時代なので、常にイライラ&悲しい。
スッキリはあんまりしない。
だって大切な人は戻らないもの。

あらゆる企みを謀る側室たちももちろん腹立たしいけど、1番あかんのは皇帝です。
乾隆帝は歴史上ではすごい人らしいけど、このドラマを観てしまうと全然です。
あんなの女の敵やぞ!
ずーっと「バカ朕チョロ朕」言ってたわ。

ただ、これだけ長く観てくるとあんな人にも情が沸いてしまうものなのかな。
乾隆帝の最期では不覚にも涙が…。
1番泣いたのは雲徹。

とにかく壮大で壮絶なラブストーリーでした。

少しずつ白髪が増えていったり絶妙に老いていくメイクの技術も素晴らしかった。

お疲れ様でした。

2022.02.26
BS11 / 87話
いもあん

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