河

チェルノブイリの河のネタバレレビュー・内容・結末

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

ずっと緊張感、重厚感、異常感がずば抜けてて、最高級のトラウマドラマやったしこれを題材にするならトラウマドラマであるべきだったんだなあっていう気持ち。

1シーズンもので、その尺活かして色んなジャンル横断するドラマがあるけど、これもそのタイプで、ディザスター映画だったり裁判映画だったりロマンス映画だったりサスペンス映画だったりした。

1話の事件の演出の嫌さがすごい。事故時の状況の心理的な気持ち悪さもあるし、燃える炉心がついに映るまでのショット、今まで見た中で一番恐怖覚えたショットな感がある。あとそれとは違うタイプの、放射線含んだ水の精神的にキリキリくるタイプの恐怖感もすごい。原子力発電所ががゴジラのように映されるという逆輸入が起きていて、なんならどのゴジラよりも巨大で恐ろしい。

嘘を正当化するために嘘を塗り固めていく集団心理が引き起こした事故としてのこの恐怖感があるからこそ、それに対する追求や批判にここまでの説得力があるんだろなあっていう。
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