うさこ

チェルノブイリのうさこのレビュー・感想・評価

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
4.8
“鉄の味がする”

1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原子力発電事故
もう最初から最後までずっと怖い。ほんとに怖い。その辺の変なホラー映画なんかより全然怖いしこれはドラマになっているけど鬱映画堂々のランクインです。

空気が”鉄の味”だぞ…?ヒィッ
1話の終わり全てが絶望的。下校中の子供たちの中に鳥が落ちてきたり産まれてきたばかりの子供は…。
3.11があったからこそわかるがほとんど裸のような格好で現場に向かった人々、銃の使い方も知らないのに動物を殺しに行った人々。
1話60分ほどで5時間にまとめてあるが終始重すぎる。だけど実話です。


マイティソーの博士やもう終わりにしよう。の彼女やバリーコーガンが出てくるのにはびっくりした。
老害政府やたったの10年の刑で済まされたり、今でも解決してないのはほんと胸糞。
強烈な放射能を浴びた人間は最後あんな風になってしまうのか…。
っていう鬱映画ではあるものの、実際の現場で撮影、また演出やカメラワークなどムダがなくとても良質な作品。
U-NEXTに加入しているのならぜひ見てほしいし日本人のわたしたちにも関係している大切な作品。

一生懸命働き、彼らにも家族はいただろう。まだまだ未来もあっただろうなんて思えば思うほど落ち込む。
うさこ

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