宇宙

チェルノブイリの宇宙のネタバレレビュー・内容・結末

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

鑑賞して良かったと強く思う。
死の橋に降り注いだ灰(?)(黒澤明の黒い雨のような)の描写、被曝された方の描写、動物たちを処分していく描写、どれも胸が苦しくなる画であった。
だからこそ感情と思考の弁が開き、この作品をまっすぐに受け取ることができた。

また、地下に行くシーンの音の演出は凄まじい緊迫感で、他にも見入ってしまうシーンが多く作品としておもしろかった。

真実はウソが重ねられて隠される。しかしその度にツケが溜まっていく。真実の代償を恐れていたが、ウソの代償はどうか。

結果的にはパワハラとウソが多くの人々の生活を奪った。
人間が繰り返して来た失敗の象徴だ。
福島のことだって真実はきっとウソによって隠されているのだろう。
真実はただ見つけられるのを待っている。

レガソフは最後に、
行動は隠蔽される、死後もその功績は称えられることはない。
と言われていたが、そのシーンがこのように作品で描かれることで、その言葉とは反対の現象が起きていた。
真実を掘り起こしその功績を後世に残すのも、作品を作るということの意義なのだと感じた。
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