ずっと待ってたシーズン
今シーズンも最高でアボットエレメンタリーとのコラボもあった。

ここ数シーズンはちょっと落ち着いてきたかな？と感じることも多かったシリーズだが、そもそも一行が犯罪者スレスレの奴らであることを再認識させる原点回帰を感じるシーズンだった。

どのエピソードも爆笑ポイントがあったが、神話クエストのダナ役のイマーニ・ハキムが監督したエピソード2はオチに仰反ること間違いなし。

楽しみにしていたアボットとのコラボエピがけっこう肩透かしだった(アボットよりなのは仕方ないよ、だってアボット側がフィラデルフィアっぽいエピは許さないでしょ)ので前シーズン同様、ちょっと失速気味というか落ち着いた内容になるのかと思ったら真逆だった。
過去の酷い酷すぎるシーズンを彷彿とさせるエピ連発になんかフィラデルフィアはこうでなきゃってなりました。以下、ザッと感想。

エピ6の過去の話を掘り返したエピソードは実際に過去エピの高校生が再登場してたりマック&ディーのこどもがカメオしていたり長寿シリーズならではのサプライズがあっておもしろい。(過去エピを見返すことをおすすめします。久しぶりに見たけどオチが最高、爆笑した。あとデニスがちゃんとしてる。)

エピ7は王道シットコムの様式で、繰り返す系テンプレをなぞりながら、徐々にドタバタしていくのではなく徐々に抑圧されていくという近年評価の高いデニスことグレン・ハワートンのブチギレ演技が光る内容。サイコ性犯罪者になった1人だけ妙に老けたデニスの名キャラエピだと思う。(老けたというかチャーリーとマックとディーが見た目若すぎるだけなんだが)
このエピを気に入った人は是非映画『BlackBerry』を見ましょう。

そんな中、わたしのベストはエピ2！もうこれはほんとすごい。「いかに視聴者の気をそらすか」を上手くやったエピ。悲しみの受容過程を各々が思いもよらぬかたちで体験していくのをおもろいなと思っいながらも「ケーキは？」って見ていたのでいやはやお見事。ほんと一瞬「むむっ？」となったのも含めて悔しいけど完敗です。

と、まぁなんかこのドラマには傑作とか賞レースとは無縁の“らしさ”があるし、それを改めて実感したシーズンだった気がする。久しぶりに人に会ってあーだこーだ言いたい気持ちになりました。
5人ともかなり忙しいのになんだかんだで毎年更新してくれてありがとうだし、次シーズンも楽しみにしているよ。