茶

ロキ シーズン1の茶のネタバレレビュー・内容・結末

ロキ シーズン1(2021年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

元々このキャラは好きだったけど、このドラマを通してさらに好きになった!ロキちゃん!!!
こんな広げ方して、MCUってまじでシリーズどうやって終わらせる気なん?
ロキの自己愛についても触れていて、ロキの人間性がすごく見えたのがめちゃくちゃ魅力的だった。時代が違えば発禁になりそうなドラマだな。投げ掛けられてる問いがむずすぎる。これまでのワンダヴィジョンとかバキ翼みたいに、「敵の意見もまあ分からなくはないよね」レベルのものじゃない。征服者側の主張にすごく納得したもん。平穏のために生贄になってきた存在を、仕方ないものとして容認するのはすごく辛いけどさ…だって実際そうじゃんって思ってしまう自分の冷たさにもびっくりした。約ネバとか進撃みた後の感覚だ。誰も悪くないのかもね、これ……ある意味神の否定でもあり、現実の否定でもある。シルヴィが「it’s fiction」って言うのすごくグサっときたな〜〜このドラマもフィクションなんだよ、ドラマ内では事実のはずなのに、私たちの世界の真実を言ってしまうそのズレよ。
マルチバース入門。ほんとにこれからどうなるんだろう…。

キスシーン。自分自身にロマンスを感じる病的なまでの自己愛にロキの人となりを感じた。別次元の自分自身だとしても、一応は他人である人を信頼して信用することができてる彼の成長も良かった。主人公だなー。自分を通して他人を信用するのって、本当の他人を信頼するための練習だったりするん?
裏切りの神だったロキはソーの言葉通り成長し、人を信じることを学んだ。しかし裏切りの神から脱却したのはロキだけで、シルヴィは違ったんだなって…。自分の目的のために利用し、裏切ることがロキへのキスに現れてたと思う。ロキからのキス、またはお互いに求め合うキスだったらこうは思わなかった。

もちろん途中まではシルヴィもロキを信頼してたけど、征服者の前で信頼が揺らいでしまって、独りで戦うことに慣れすぎてる彼女は裏切りの神らしく、その場ではロキを利用して自分の目的を達成したんだなと思った。

成長したロキを思って涙が出るけど、変わらないシルヴィを思うとそれはそれで涙が出るよ……。

ロキの人間性は作品追うごとにアップデートしなきゃいけなくて、結局掴みきれてない感じがする。mcuで一番変わったキャラじゃないかね
茶