MCUないしはコミック原作の実写化がいかにドラマシリーズとの相性が良いか分かった!
ワンダの不安定なマインドを過去のトラウマと織り交ぜながら、「シットコム」ドラマというフィクショナルなジャンルに落とし込むというアイデア。
そこから生まれるサスペンスともホラーともコメディとも言えない不思議なジャンルを創り出したその攻めた姿勢に大興奮でした。(この2ヶ月とにかく楽しかった…)
結局この『ワンダヴィジョン』では、ワンダがスカーレットウィッチとなり"魔女"としてのアイデンティティを認識したこと、その上で魔女修行に入ったこと、またヴィジョンとの別れ(精神的な決別)をしっかりと行えたこと、が描きたかったのかな?
振り返るとあんまり進んだ感はないのよね。。
まぁでも、彼女の複雑な精神性を考えれば、分かりやすいヒロイックな落とし所にいかなかったのは好感持てる。でも曖昧にしてるから賛否を生むのも分かる。
ヴィジョンと白ヴィジョンの戦いは、マンオブスティールみたいでださいし、魔女対魔女なんてめっちゃ上がるのにイマイチ盛り上がりに欠けてたし、(ルーン文字をやり返すのは今回の"閉ざされた空間"を上手く活かした方法でうまいなと思ったけども!)『Mr.インクレディブル』オマージュな超能力ファミリーバトルが見れるのかとワクワクしてたら、そこもあんまし見れなかったりと、アクションが痒いところに手が届かない感じ……
でもでも「スカーレットウィッチ」の衣装が可愛いし、原作のコスチュームをこういう解釈でデザインし直すのかと感心した!
アストラル体に入ってお勉強モードのワンダが、どちらに転ぶかは見ものですね。でもウィッカンとスピードは復活してくれ!