高品質ドラマに定評あるHBOって思ったら制作にはA24も……。でた、どうりで普通じゃない…。
成熟した高校生たちによって繰り広げられる学園モノ。ドラッグ、セックス、SNS など、デジタルネイティブなZ世代が抱える社会問題に切り込んで痛烈な心の叫びを描いた作品。『KIDS/キッズ』（'95）や『トレインスポッティング』（'96）を初めてみた時の刺激に似てるかしら。刺激が強く、クールでもあります。
ただ世代が離れているせいもあって、刺激が強すぎ。…こわごわとしながらついつい見入ってしまう。孤独、行き詰まり感、トラウマ、薬物依存の恐ろしさなどの普遍的なテーマを、若者の心に刺さりそうな音楽や映像、ファッションで包んでるかのよう。
同じZ世代や一回り上のミレ二アル世代、さらに上のアラフォー世代など、生きてきた時代や経験によって見方や感想が大きく違ってくるのでしょうね。アラフィフ以上は身近なZ世代から助言や指導を得てご視聴ください（刺激に耐えられない可能性があるのです）。
主人公ルーを演じたゼンデイヤは既に有名だけどこれからもズーッと第一線で活躍しそうな感じ。改めて、将来性のある女優だということを認識しました。プライムタイム・エミー賞の主演女優賞を2回受賞。その2回目（'22）の受賞の様子をテレビで見ましたが、スピーチの内容も佇まいも他のベテラン勢がいる中で抜きん出ていました。
シーズン3はちょっと先になりそうだけどやるみたいで楽しみです。それまでにスピンオフのショートドラマが2作品あるみたいだから観ておこうと思います。
↓スピンオフ作品↓
『ユーフォリア/EUPHORIA トラブルはずっと続かない』（'20.）
『ユーフォリア/EUPHORIA シーブロブじゃない人なんて＊＊くらえ』（'20）
