聖書が題材になっているので日本人にはちと難解かもしれないが、登場人物がとにかく魅力的な本作。
映画版よりかなり地味な感じになっているのが好感触。
ダフネ・キーンは『ウルヴァリン』以来初めて見た。映画版のライラ、ダコタ・ブルー・リチャーズよりもミステリアスな感じ。スペインの女の子の翳りのある感じは文学の香り。
映画版のキラキラした感じがぐっと削ぎ落とされ、民族が改変されているのが面白くて仕方ない。
ティーネイジャーの娘が完璧に引き込まれていたので、この章の結末を見せるべきか悩んだが止めるに能わず。マカヴォイが非常に良い演技をしてくれて心構えをさせてくれたのだけが救い。
コロナ災禍によって様々な撮影がストップしてしまっている今、ダフネちゃんの貴重な才能が無駄になりませんように。