そんなに親しくない間柄でも盛り上がれる話題って、何があるだろう。片手で数えられる程度しか思い浮かばない。むしろ分からない。でも、思い返してみると、給食についてって、年代問わず地域問わずワイワイ話せるテーマな気がする。何のメニューが好きだったとか、こんな習慣があったとか、驚く程さまざま。
作内に出てくるメニュー、鯨の竜田揚げとかソフト麺とかそれらには残念ながら思い出はない。それなのに、懐かしい、と感じるのは何故だろう。多分、給食と一言で呼べど、人々の記憶にあるその姿は千差万別。それでも同様に盛り上がれるのは、楽しみにしていた気持ちだったり、反面苦い思い出があったりすることが共通してるからなはず。
そんな、多少美化されつつ心に刻まれた"懐かしさ"を噛み締めながら、テンポよく進むゆるーい20分。大人であることに疲れた時に見るも良し、何も考えずぼーっと見るも良し、朝から見るも良し。ただし、空腹時にはおすすめしません。
